「木」が好きだから「木の家」づくりで本領発揮!

〜築45年の家を雨楽な家にリノベーション〜 

 皆さま、こんにちは。三河建設のホームページ、そしてこのブログにご訪問くださりありがとうございます。私は社長をしております阿垣剛史と申します。
 今回は社長ブログの2回目。三河建設が考える日本の暮らしに合う「家」への思い、「木の家」について語ります。 
 木の見える家が好き。単純な表現ですが、私に「好きな家は?」と問われたら、そう答えるしかありません。とにかく木が好きなので、木の見える家がいい。スギとかヒノキとか、やっぱりいいですね。私自身も大工出身ですが、三河建設はもともと大工集団としてスタートしていますから、木造建築が得意。木目が見える、木の風合いを五感で感じられるような家づくりで本領発揮できる工務店です。
 私は16歳の時に小僧(大工見習い)から始まって、とにかく無我夢中で大工の世界で仕事をしてきました。だから「木を見る目」は負けない、という自信があります。木を見る目と仕事を見る目。それは長年大工をしてきたから自然に磨かれた私自身の財産です。
 木の選び方はもちろんですが、技術的にも普通の人がしないような技術で丁寧に仕上げたりします。たとえば、天井貼りでも組み方はいろいろあり、そういう仕事をできる大工が今も三河建設にはおります。
 木の見える住宅建築を得意とする弊社は、15年ほど前から「雨楽な家」の家づくりに力を注いでいます。雨楽な家は日本の昔からある住まいの魅力が詰まった家で、国産の無垢材をたっぷり使うまさに「木の家」。漆喰壁や土間、深い軒の出、瓦屋根といった日本の暮らしに馴染む要素を組み入れながら、今の生活スタイルにも合うモダンな家でもあります。
 家づくりを考えている方のなかには、ネットなどで見て「雨楽な家」に注目されている人も多いことと思いますが、弊社では早くから「雨楽な家」の工務店ネットワークに加盟して、木の家の魅力を広くお伝えしてきました。木の家に憧れる若い世代の方々に注目していただけることにいつも喜びを感じています。

 


 現在、古い家をリノベーションして雨楽な家として再生する「リノベうらく」を工事中です。ぜひ写真をご覧ください。実は、この家は三河建設が45年ほど前に建てた家。自分が25歳くらいのときで、床柱をたてたという覚えがあります。お施主さまは長く大事に暮らしていらっしゃったのですが残念ながら亡くなり、東京でマンション住まいの娘さんはこの家に住まれないというお話を聞き、弊社が土地ごと購入させていただきました。あとで説明しますが、いい木が使ってある家なので壊すなんてもったいない!だから、自分たちが建てた家を活かして、リノベーションし「雨楽な家」として再生しようと考えました。完成したら、しばらくはモデルハウスとして公開しますので、多くの方に見ていただければと思っています。
 この家は、壁は土壁で、土台はクリ。いいクリ材が使ってあります。ご存じのとおりクリ材というのは、昔から鉄道線路の枕木にするほど耐久性に優れています。今回40数年ぶりに見ましたが、まったく腐っておらず、また狂いもきておらず、どこも直すところがありません。我ながら、若い時につくったのに悪くならないもんだなぁと感心しています。柱はヒノキ、梁には日本栂(ツガ)が使ってあり、本当にいい家だなあと思います。ちなみに日本栂という木は米松ほど大きくなりません。年数をかけてじっくり育つのでかなり丈夫な木です。今回、補強をした分、建てた時より、さらに強い家になっています。
 このように昔に作った家の素材の良さには驚きます。普通は45年も経つといろんなところがガタガタになるのですが、この家は間も空かず、いい材料をふんだんに使い、きっちりした仕事をしてあることがわかります。
 そもそも弊社でつくった家ですから手前味噌になりますが、出来上がったらいい家になると思います。自分たちでつくった家だから全部わかっているので、リノベーションという普通なら難工事であっても苦労することがない。木を活かして仕上げるリノベーションは、木を知っている工務店でないと難しいのは当然のことです。
 リノベーションでは、間取りは今風に大改造。LDKにしてリビングを広くしました。間取りを変えたので梁に補強を入れ、筋交いもたくさん入れて耐震補強。これまで壁の少ない家でしたので地震対策は必要です。もちろん、断熱材も入れました。
 また、天井裏は今の基準に合わせてつくりました。床はすべてスギ床に。壁は漆喰が中心です。開口部は樹脂サッシとペアガラスに。お風呂などの水回りもパナソニックの最新の設備に変えてしまいます。縁側だったところは土間にしました。土間は雨楽な家の特徴でもあります。屋根の瓦は積み直し。外壁はガルバリウム鋼板にしましたので印象はがらりと変わって「今の家」という感じになってきました。
 活かすものも多くあります。土台や柱、梁などのことはお話したとおりですが、たとえば和室は綺麗ですので木を見せるということにしようかなと。丁寧な仕事がしてある長押(なげし)などを残したいと思っています。木の色というのは建てた当時は白々とした色。でも45年も経つといい感じの落ち着いた木の色になります。この味わいは年月を経ているいい木だからこそ出るというもの。古い建具も使うので家全体に味があると思います。
 本当はリノベーション中の様子を見てもらうと面白いと思います。かなり技術が入っていることがわかりますから。「出来上がったら、見せてー」という人が多いんですよ。出来上がると雰囲気が変わっていて、きっと皆んな「わ〜っ」と驚くはず。私自身も楽しみにしています。
 ここの敷地は170坪くらい。車が何台も置けます。東側に畑をつくろうと思えばつくれます。裏は山で、今回木を何本も伐採しましたので随分明るくなりました。直径約60センチの樫の木も自分で伐採したんですよ。裏の山は1500坪ほどありますのでアウトドアが好きな人でしたら、こういうところに住むのは楽しいと思います。筍も出ますし(笑)。
 三河建設は不動産事業部もありますから、土地と家の両方でお役に立てるということが強みです。土地をお持ちでない方にもお値打ちな土地で対応できますから、ぜひお気軽にお問い合わせください。そして弊社は自社の職人でやっていますから間違いがないと自負しています。造成、基礎から木工事まで自社で行いますので工期としても短縮でき、その分お安くできます。
 「木の家」「木が見える家」の好きな私が、45年前に建てた家を雨楽な家としてリノベーションする。このことは私の大工人生の集大成。木の家が好きな人、家づくりを考えている人、多くの方々にご覧いただければと願っています。 
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